仏映画「ネコを探して」を鑑賞。
監督はフランス在住の女性映像ジャーナリスト、ミリアム・トネロット。
自ら世界中のネコを訪ね、ネコの視点で人間社会の問題点をあぶり出します。

廃線の危機を救った駅長ネコ、宿泊客を癒すネコ、
鉄道職員として人間とともに働くネコ、認知症患者の最期に寄り添うネコ…。
世界各地のネコ事情を通して、現代に生きる人々の姿を観察していきます。
ネコカフェがもてはやされる半面、殺処分が後を絶たない、
市場規模1兆円とも言われるペット大国・日本の現状。
人類史上初めての食物連鎖による公害病「水俣病」の犠牲となったネコ達。
ネコとの関わりを通してより客観的に、人間の身勝手なエゴをさらけ出します。
「かわいい」だけではないネコの存在や人間との関係について、
色々と考えさせられました。
バンド・デシネ作家、ジェローム・ジュブレによるアニメーションと
実写のドキュメンタリー映像が交じり、とても印象的な作品です。
◆ ネコを探して LA VOIE DU CHAT
監督: ミリアム・トネロット
フランス映画(2009年)
- 関連記事
スポンサーサイト
